好きだけじゃダメ?!

「いや、お茶で良いです」
やんわりと断ったけど

「缶、見て。」

と言われ見た

『美歩好き』

・・・・
油性ペンで書かれた悪戯書きに、焦った私はお茶を瑛士に渡し、コーヒーをバックに慌ててしまった

そのバックで周りに気づかれない程度に瑛士を叩いた

まったく、私で遊ばないで欲しい

「俺の気持ち」

・・・

笑顔でそれでも良い続ける
私は無視して拓くんに話しかけた

「この席はいつまで何ですか?
超ラッキーで、でも緊張しちゃう拓って呼んで失礼かな?でも、普段、拓、瑛士ってファンはみんな呼び捨てにしてて」

捲し立てるように話す私に
「じゃ、いつもみたいに拓で」

とびきりの笑顔

い、癒されるかも
そんなことを思った

みんなは私の話を聞いてみみたいで歓声が上がった

「ヤッター」 ってみんな喜んで、一斉に拓と瑛士に話しかけ始めた

話しかけるタイミングをみんな探していたらしい