好きだけじゃダメ?!

部屋に入ってもまた機嫌が良くない感じだった


「まだ、仕事してなの?」


パソコンをいじり始める瑛士


「あっ、ちょっと待って・・・まだ途中・・・」

すでに遅かった

パソコンの電源が切られたからだった


「昨日も今日も遅くまで仕事したら体に悪い。
もう寝たほうが良い」


「勝手ね。仕事はかどらせる為にここに連れてきた人が・・・・」


「彼氏とデートできない分十分仕事できるだろ」


「・・・・そのため?
それだけの為?」


「そうだよ」


私は本当に呆れた。
呆れすぎてものが言えない

やることむちゃくちゃだよ。



「ほら、早く寝ろ。」


「言われなくても寝ます」

私はテーブルの上を片付け始める

その時たっだ

クンクンと部屋の匂いを嗅いでいる



「何?」


「ここで料理した?」


「したよ。勝手にごめん」

瑛士は満面の笑みで

「良いんだ好きにこの部屋で過ごして。
なんだ本当にあの時帰ってくれば美歩の手料理食えたのか」