一人前……か。魔法の世界もいろいろ大変なんだなぁ。

その帰り道。
「シャロンはどうして私を選んだの?」

「う~ん。なんとなくかなぁ~この子を幸せにしてあげたいって思ったの」

「そっか……ありがと」

「ねぇマリリン、手広げて!!」

彼女がそう言って手渡してきたものは『桜の花形』のペンダントだった。

「桜?」

「それあげる!ここに五つの花びらがあるでしょ。この花びらを一つ取って願うと私の魔法と連動してて、マリリンの願いが叶うようになってるんだっ!!」

「……ってことは」

「マリリンの願いを五つだけ叶えてあげるっ!」

二人でいる時間は、桜の花のように短いくて儚いかもしれない……。

だけど、

シャロンとならきっと何かを見つけられるそんな気がする。