「暇だ・・・」

今日何回目になるだろうか。最早口癖と化しているなこのセリフはよ。

ちょうどお昼に始まるグラサンかけたオジサンの番組も終わっちまったし、なーんもすることないな。

いつもの通りに起きて食事をとった後は寝るまで部屋から一歩も出ないでダラダラしてる。

「あ~暇だ~~」
もうかれこれ一年も前からこんな生活しているっけな。なんも変わり映えの無い単調な生活を俺は死ぬまで過ごすのだろうか。何回も手首を切って死のうとしたけど結局はいつも中途半端にしかできない臆病者だ。

変わるか死ぬか。今のままでは駄目だとわかっているだけどもどうしても一歩が踏み出せない。こんな俺が変わるキッカケなんか出来るはずがない。そう思いながら、俺は窓から見える春にふさわしい綺麗な桜がみえるはずだった。