「わっかりました!では早速行ってきまーす。」なんやかんやで乗り気になって下界の門に蓮緒達は向かって行った。

「やっと行ったか。・・・あいつ相手は疲れるな。」私は溜め息混じりそう呟いた。

「神様ちょっと質問がある。」まだ残っていた雪魅が私に話しかけてきた。
「なんでわざわざ蓮緒を選んだんだ?蓮緒より優秀な奴は沢山いる。」

「まぁお前の言う通りだな。」苦笑しながら私も答える「確かにあいつより使える奴らは沢山いる。ところであいつが生前の記憶が無いのを知ってるよな?」蓮緒は天界に来る前、つまり生きていた記憶を名前以外忘れているのだ。

「当然分かっている。」
まぁ蓮緒を仲間に入れたのも雪魅達だしな。

「実は今回の少年は蓮緒をと生前で深い関わりがある奴でな。蓮緒がそいつを助ける時に記憶が戻れば良いと思っている。」
記憶が戻るのは相当難しいがなと付け加えておき私は神殿へ飛んでいった。

「蓮緒しっかりやんなよ・・・」雪魅は遠い下界の門へ呟いた。