この人は… ファイの知り合いではない――気がする。 あくまでも勘だが…。 あまりよく知らない人の家に行くのはよくない。 そういう結論を出し断ろうとサンは再び彼を見た ――しかし… さっきまでサンの前にいたシリウスの姿がなかった… 不思議に思いあたりを見渡そうとした時だった。 「――っ!?」 後ろからいきなり布で口元を抑えられた