いつかまた桜の下で君に会えたら




「今日は来ないのかと思った。でも、よく考えたら、あなたも学校があるもんね」


あの人が制服を着ているのを見て思った。


学ランだからどこの高校かは解らない。


ここら辺の高校は、男子はだいたい学ランだから。



うちの高校ではないのかー。


うちの高校はここら辺では珍しくブレザーだから。




「うん。これでも学校終わってすぐ来たんだよ」

「そうだったんだ。ごめんね、寝ちゃってて」


「いいよ。君の寝顔も見れたし」


そう言っていたずらっぽく笑う。



そっか、寝顔見られたのかそう思うと恥ずかしい。


「私、変な顔だっでしょ」


「そんなことないよ。可愛いかった」


ふっと優しい笑顔に戻る。


きっと今の私ね顔は赤いだろう。