桜の木のところに着いたけど、あの人はいなかった。
なぁんだ、今日はいないのか。
ちょっとがっかり。
可笑しいな。
やっぱり私はあの人に会いたかったみたい。
だって今凄くがっかりしてる。
でも、好きとはちょっと違うかも。
なんだか、期待を裏切られたような、そんな感じ。
聞きたいことがたくさんあったからそう感じるのかも。
仕方ないから私は、桜の木の下に腰掛けた。
桜の木を見上げると、空も一緒に見えて、青と薄桃色が綺麗だった。
しばらく見つめていると首が痛くなってくる。
それでも青空と桜を見ていたくて、私は根本に寝転んだ。


