「真琴、何かいいことあった?」 潤ちゃんに言われてびっくりした。 「いいこと?何で?」 「いや、なんとなく」 頬杖をつきながら、こっちを上目使いで見てくる。 その姿がなんともかわいらしい。 「確かに、何かいいことあったって雰囲気」 杏ちゃんまで。 雰囲気ってなんだよ。 「うーん、いいことっていうか不思議なこと?ならあった」