「あれっ…苺!?」
『う…?』
照れ隠しに机に伏せただけのつもりだったけど、いつの間にか爆睡してたあたし。
誰かに名前を呼ばれて目が覚めた。
「苺ーっ!」
『あ!圭くん!』
あたしの席まで圭くんが飛んできた。
「おまっ…その…大丈夫、か?」
『うん。あたし、頑張るから』
「……そっか」
そう言って、見慣れた人懐っこい笑顔を見せてくれた。
あぁ、癒される…
「裕人も頑張ってるもんな!」
圭くんは裕人と一番仲のいい友達。
圭くんの癒しの笑顔を消さないためにも。
あたしはもう一度、絶対死なさないと誓った。
『あれ?ってか今何時?』
「あー、10時過ぎ〜」
……あたしと圭くん、同じクラスだよね?なんで今さら飛んできたの?
「寝坊したんだよ〜」
てへっとか言いながら頭を描く圭くん。
『また〜?』
「お前だって寝てたくせに!」
『寝るつもりなかったし!』
「じゃあなんで机に突っ伏してたんだよ?」
『そ、れはっ…』
今あたしの真上でこのやり取りを見て、大爆笑してる幽体の裕人にほっぺたにちゅーされて、動揺して寝たフリしたらマジで寝ちゃいました。
なんて、言えない!
『…やっぱ眠たかったことにしといて』
「は?」
ワケがわからないといった顔をする圭くんをよそに、思い出して恥ずかしくなったあたしはもう一度机に伏せた。
そこで、違和感が。
『あれ?』
「今度は何?」
急に起き上がったあたしにビックリしつつ、圭くんが訊いてきた。
『沙羅!沙羅は?』
沙羅は寝坊癖なんてない。
むしろ、クラスでも登校が早い方。


