クローバー

「そうですか」
サヤは剣を勢いよく振り下ろして来たが、ギリギリで身体の痺れが取れたセイは剣を握り何とか避けた。
そしてヨツバに声をかける。
「ヨツバ、結界を張れるか?」
「うん」
「なら、自分の周りに張ってろ。戦いが終わるまで消すな」
早口でそれだけを伝えセイはサヤに向かって駆け出した。これから出す技はヨツバにも当たる可能性がある。
セイは剣の切っ先を天に向け、
「流星の雨!」
その瞬間、何も無い空から無数の斬撃の雨が降り注ぐ。