クローバー

強靱的な強さを持つレオンを王はえらく気に入っており、レオンを側に置く事で自分の身を守っているのだ。
そんな王の甘えた気持ちを分かっているレオンは嫌気が差しているようだったが、
「王が消えれば国も無くなるからね」
と言って王の側を離れない。それを聞いた時は、この男は本当に国を想っているのだと感心したが、今は鬱陶しくて仕方ない。
そろそろ見るのも嫌になってきた笑顔を浮かべたままレオンは口を開く。