二年前…。そうだ。二年前の魔女狩りで私は川に落ちて記憶喪失になってしまったんだ。 そして今私は…。 「記憶は戻ったか?」 目の前で剣を突き付けているサヤが呟く。 「だが心配するな。ここでお前が死ねば、戦争はなくなる」 そしてサヤが剣を振り上げる。 「世界の為に死んでくれ」 死ぬ?死ねる訳がない。 私には約束した事がある。 「死ねない」 フタバは呟き、紋様が浮かぶ左手を掲げた。