クローバー

「王都へ行った事は?」
「ありません。この城から出た事も…」
話しで聞いただけで、本当にフタバは城から出た事が無い。
今は女神の力を受け継いだから余計に街へは行けない。きっとこれからも。
フタバの少し暗い表情を見たセイさんは、明るい笑顔を浮かべ、
「王都は賑やかだぞ。色んな店があって、高い建物も沢山あってな、毎日が祭のようだ」
「へー。見てみたい。私も魔女じゃなかったら行けるのに」
「魔女でも街に入れる」
「……」