クローバー



「じゃあおやすみ、フタバ」
「おやすみなさい、ヒナタ」
パタン、と扉が閉まり、フタバはベッドに腰かけた。そしていつも被っているようにと言われたフードを取る。
セイさんと話しをして三日が経ち、あの日からセイさんの姿は一度も見ていない。
「もう来ないのかな…」
マリアさんに見られてから、フタバの監視は厳しくなった。
一日中部屋の中で過ごし、寝る時以外はフードを被り、常にヒナタがいる。