クローバー

そういうマリアさんの顔は厳しかった。
あまり感情を顔には出さないマリアさんだが、フタバが部屋を出てセイさんと話していた事に少なからず怒っている。
「あ、あの…」
謝ろうとするフタバだが、マリアさんが目を厳しく細めた事で、フタバはセイさんに挨拶もせず部屋へと戻った。
フタバがいなくなってからマリアはセイへと向く。
「セイ隊長、あまり城へは来ないで下さい」
だがセイは、
「いいじゃないか。仲間みたいなもんだろ?」