クローバー

「信じてくれたかい?」
セイは一度レオンを見つめ、また写真に視線を下ろしテーブルに置く。
まさかこんな形で女神を見付けるとは思わなかった。しかも、騎士が支配するこの国で。
「信じたとして…魔女狩りを命令した王はもういないんだ。なら、ヨツバを捕まえる必要は無いはずだ」
「いや、女神の力は使える」
「レオン!」
「王がいないと隣国の者が知れば、この国を乗っ取ろうと攻めてくるかもしれない。戦争になった時、女神の力があれば便利だ」