空の少女と海の少年



「誰だったのー?」


また林檎を食べている春が聞くと
奈々は今言われたことを話した

春は嫌そうに眉を下げ
海斗と陸は面倒くさそうに
深い溜め息をついた


「明日から学校かよ〜。」

「めんどくせえ。」

「本当に行くの……?ふああ〜……。」


春が眠そうに欠伸をすると
奈々は仕方ないのよ。と笑って
お風呂を沸かしに行った

海斗も笑って春の頭を撫でる


「眠いんなら寝ろ。明日寝坊すんぞ。」

「……海斗に言われたくない〜。」


目をこすりながら春が言うと
海斗は春の髪をくしゃくしゃして笑った

陸はもう玄関にいるのか
海斗ー!帰るぞー!と叫んでいる


……激しく近所迷惑だ


「じゃあ、おやすみ〜。」

「ああ。」


春が手を振って寝室に
行くのを見届けると
海斗はうるさい陸と一緒に部屋に帰った


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