言葉と共に重ねた左手薬指が光り出し
次の瞬間にはキラリと光る婚約指輪

親父に聞いた古い魔法
俺の気持ちをそのままに
この婚約指輪に込めた


「愛してる。もう一生離さないから。」

「はっ…春も……春も愛してるもんっ…!」


当たり前

これ以上ないくらい俺に溺れてよ

俺はもうこれ以上ないくらい

春に溺れてるんだから

なんて、恥ずかしくて言えねえけど


静かに重ねた唇に

この想いを乗せて

君に伝えようか



*END*

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