空の少女と海の少年



そこにいたのは
叫び、逃げ惑う蓮

そして


「……蛇だ。」

「……蛇ね。」

「……ああ。」


一面に広がる草原と同じ
黄金に光り輝く巨大な蛇は
凄まじいスピードで
蓮を追いかけていた

何が起こっているのか
理解しようとしていた
海斗達の前にひょっこりと
笑顔のキラが現れた


『よく来たなっ!第四ステージはこの草原でやるんだ!』

「キラ、あれは何かしら……?」


奈々は蛇を指差して尋ねた

するとキラは生えている
黄金の草を一本引き抜いた


『これだ!これはお前らが¨世界で一番恐ろしい¨と思うものに変化するんだ!』

「蓮は蛇が嫌いなのね。」

『だけど蓮のゴールはあの蛇だぞっ!あいつに触れなきゃ合格できないんだ!』

「あいつは一生無理だろ。」


逃げる蓮を見て海斗は呟いた

キラは草を三本引き抜いて一本づつ渡した


『目を瞑って、心を無にするんだっ!そしたら草がお前らの心の恐怖を読み取って変化するぞっ!』


言われた通りに心を無にすると
握り締めた草が輝きを増して
それぞれの世界で一番
恐ろしいと思う物に変化した


「いやあああっ!」

「ひいっ!」

「っ………。」


奈々は悲鳴をあげて
巨大な¨ゴキブリ¨から
逃れる為に空中に浮かび

陸は息を呑んで
¨激怒する奈々¨を見上げた

そして海斗は真っ青な顔で
手のひらサイズの可愛らしい
¨猫¨から距離をとった


「「……は?」」

「にゃー。」


……どうなる第四ステージ!!


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