「で、何が分からないのよ。お姉さんに相談しちゃえば?」

「あんたいくつだよ。僕は20歳。」

「あんたじゃない。奈央!てゆーかハタチ?全然見えないっ!2歳上じゃん!」


まじ有り得なーいっ!
と騒いでる奈央を見て
蓮は深い溜め息をついた


「……奈央はなんでここにいたの?」

「んー…失恋かなー?好きな奴に好きな奴がいたって話。まあ前からなんとなーく気付いてたんだけどさ〜。」

「ふーん。でもそいつのこと諦めきれないんだ。」

「別に諦めきれない訳じゃないし。ただスッキリしないだけだし。」

「それ諦めきれてないからじゃん。」


そう言って蓮が笑うと
奈央は目を見開いて蓮をジッと見た


「蓮超イケメン!今の笑顔いい!」

「は?惚れたの?」

「ばーか。あんたみたいなイケメンは観賞用。うちは優一筋だから……さ。」


奈央は小さく苦笑いして
そのまま俯いた

こういう時はどう声を
かければいいのか
分からない蓮が困ってると

奈央は顔を上げて
小さな声で話し出した


「優はね……眼鏡が似合うイケメンで、真面目で頭よくてスポーツ万能の完璧な男なんだ。」


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