魔神……?
王子様じゃなくて魔神様か!
……魔神って何だ?
……能力?
僕が考えていると
大きな手で頭を撫でてくれた
頭を撫でてもらうと
お父さんとお母さんを思い出した
けど……2人はもういない
僕が消しちゃったから
「うぅっ……ひっく……。」
『泣いているのか?何故だ?何か気に入らないのか?』
「おとーさん…おかーさん……ぼく…ぼくが……。」
何でああなったんだろう
僕は何か悪い事した?
お父さんはなんで変わっちゃったの?
涙が止まらくて泣いてると
ふわりと抱き締められた
『大丈夫だぞ。喜べ、今日から我が蓮の父親になってやる。泣きたいのなら、思い切り泣け。我が一緒に寝てやる。』
「……うわあああんっ!!」
魔神様の暖かい胸の中で
僕は大声で泣いた
寂しかった
辛かった
怖かった
全部涙で流した
その間魔神様は
僕の背中をポンポンと
優しく叩いててくれて
本当のお父さんみたいだった
だんだん落ち着いてきて
僕はそのまま眠ってしまった
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