状況が分かってない
春の視線に気付いたのか
ウタは話し出した
『サラとユラは融合で力を使った上、協力な結界を張ったでしょ?その状態であの爆発を食らった2人は死にかけたんだよ。』
「……サラ…ユラ…。」
目に涙を溜める春と
視線の高さを合わせるように座ると
春の震える手を握った
『2人は大丈夫。それよりも春ちゃん。今の体力で¨浄花満開¨を使ってはいけない。自分の限界は知ってるでしょ?あれは完全覚醒したとしてもキツい技だから、今後は使用禁止だよ。』
「……分かった。」
『分かればいいよ。』
ウタが笑顔で笑いかけると
春も笑顔になった
春の笑顔を見たウタは
じゃあ帰るね。と
春の唇を奪って帰っていった
「「……ちょっと待て。」」
海斗と蓮は目を疑った
今、キスした?
春にキスした?
「ウタ!出てこい!ぶっ飛ばす!」
「神だからって春ちゃんにキスすんなよ!」
「……もう一回してるよ?」
春が微笑むと海斗と蓮は固まった
「契約の時とか。」
「うぜえ……。」
「まあ、春ちゃんのファーストキスは僕だから別にいいや。」
その場の空気が固まった
笑顔の蓮と怒る海斗
「……疲れたわ。」
「俺もー。」
奈々と陸は目の前で始まった
何度目か分からない戦いに
溜め息をついた
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