──眩しい……ここは…?

目を開けると見慣れた天井
カーテンが開いているのか
太陽が眩しい


春は自分の部屋のベッドにいた

起き上がろうと手をついたが
両手とも握られていて起き上がれない

右手を握っているのは海斗
左手を握っているのは蓮
2人とも座りながら眠っていた

起き上がるのを諦めて横になると
寝起きで働かない頭を一生懸命使う


海斗を蘭のところに送って
ドールを浄化して……だめだ
そこからは覚えてないや

誰か起きてないのかな……あ


『サラ……。』


……サラ?
今忙しいのかもしれない
他の神さまを呼んでみよう


『ウタ……?』

『春ちゃん!起きたんだね!』


ああよかった
誰も来てくれなかったら
どうしようかと思った


「サラは今忙しいの?」

『……あ、陸と奈々さん呼んでくるね!』


春の質問には答えずに
ウタは部屋を出ていった


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