空の少女と海の少年



春は走りながら
サラと話していた


《サラ?春戦うから武器貸してっ!》

《春に私武器は使えないと思うわ。》

《サラの武器って何?》

《¨雷牙¨。左右の手にはめる爪系の武器。春には無理よ。》

《やってみなきゃ分からないよ!》

《……今回は海斗が春を守る。敵の狙いが春なら戦いは避けるべきよ。》


海斗が春を守ってくれる……?


隣を走る海斗を見上げて
春は心の中で叫んだ


《守られるだけなんて嫌だー!》

《わがまま言わない!》


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