空の少女と海の少年



大きな目をぱちくりする
春を見て海斗はホッと息をついた


よかった〜とか言って
可愛い笑顔で
安心するんだろーな


と淡い期待をしている海斗に
対して春は溜め息をついた


「……やっぱり契約か〜。春まだサラだけなのになあ……。海斗は2人目かあ。あれが海斗の彼女とかだったらよかったのに〜。ショックだよ〜。」

「……は?」

「春、負けないからねっ!」


春の俺に対する
恋愛感情0
ライバル意識100


冷静に判断して海斗が
深い溜め息をつくと
春はニコニコ笑っている

海斗も小さく笑うと
頑張ろうなと言って
春の頭を撫でた


「──あれはなんですか?」

「「もしかしたら春がヤキモチ妬いたのかも!?って淡い期待を見事に砕かれた海斗君17歳。」」


奈々と陸は声を揃えて笑顔で答えた


「……まだまだ先は長そうね。」

「「春ちゃん、まったく気付いてないしね!」」


由紀は冷静に判断し
玲と蘭はケラケラと笑っている


……頑張れ海斗っ!


_