ミウはもう片膝をついて
海斗をじっと見ながら待っている
早くしろと言っているようだ
海斗は溜め息をつくと
瞳を深い青色にして
ミウの目の上に手をかざす
「──闇の神ミウ。我は海の力持つ者。我に力を与えたまえ。」
『御意。』
ちゅっ
……パタン
キスをした後
ドアを閉める音が聞こえ
海斗は少し焦りながら
ゆっくり振り向くと
そこにいたのは春だった
「……海斗。」
「はっ春!違うこいつは「まったく〜。朝から熱いよ〜。まあ今日は寒いからいいんだけどね〜。奈々が朝ご飯早く食べないと潰すぞ!だって〜。早くきなね〜。」
じゃっ!
と春は笑って部屋を出ていった
パタン
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