もー!!苛々するー!!
自動販売機のボタンを押して飲み物を取り、苛々しながら仕事場に戻った。
「あら。どうしたの?」
不思議そうに尋ねてきた鈴木さん。
「・・・鈴木さん。」
ぽわ〜んと鈴木さんの雰囲気に癒される私。
あぁ・・・単純だわ。
「何でもないです!」
「そう。無理はしないでね。」
優しい・・・。
これよ、これ!年上の大人って感じ。
さっきの男とは大違い!
見た感じ年上っぽかったけど・・・。
子供っぽい性格!
苛々を仕事にぶつけるようにパソコンに字を打ちつけていく。
うーん??これ、どっちだっけ・・・・?
「・・・な・・沙那!!」
「へ?何?」
知らず知らずの内に由香里が横まで来ていた。
え?瞬間移動?
「沙那、呼んでも気が付かないんだもん。」
「あ・・・ごめん。」
「いいよ。それよりお昼食べよ?」
もう、そんな時間なんだ・・・。
「うん。行こ!」
私と由香里は、お弁当を食べるために部屋を出て食堂に行った。
ここの会社は、社員用の食堂が設けられていて
そこでいつも私達はお弁当を食べているの。
「あーお腹空いたぁ!そう言えば沙那、何かあったの?」
「え?何が?」

