「･･･？」
社長･･･？
「素直に言えばいいだろ？」
社長の声は、今までにないくらい優しい音色だった気がした。
「妬いたって。」
「っ･･･！！」
にやりと意地悪く笑う社長に対して、顔をさっきよりも赤くする私。
や、妬いてたわけじゃ･･･
あ、れ･･･？
妬いてたの？･･･私？
社長にそう言われ、考えてみるとそれに近いような近くないような･･･。
って！えぇっ？！
もしかして、もしかしなくても妬いてたのっ？！
「嘘だ･･･。」
「嘘じゃないだろ。」
信じられない･･･。
私が･･･社長に･･･？
でも、もっと信じられないのが･･･。
「私の事、わざと無視したんですか･･･？」
「あぁ。じゃないと、落ち込まないだろ？お前。」
落ち込まないって。
あんた、どれだけＳなのよ！！
「まぁ。無視しなくても大分効いたみたいだな。」
偉い偉いと言いながら、再度私の頭を撫でる社長。
「偉いじゃな･･･っ！」
偉いじゃないですよ！と言おうとして、社長の手をどかそうとしたのに。
そのまま、後ろに倒れた社長。
「随分、大胆だな？」
