「あ、あった!」
自動販売機の前まで、到着して目の前にある飲み物を見た。
自動販売機をじーっと見つめるも、何にするのか迷ってしまう。
お茶は3種類ぐらいしかないんだけど、迷っちゃうんだよね・・・。
「どうしようかな・・・?」
「おい。」
・・・ん??
私が悩んでいると、後ろから聞いたことのない男の人の声がした。
後ろを振り向くと綺麗な顔をした男の人が立っていた。
うわぁ・・・。こんな綺麗な人、この会社にいたんだ・・・。
すらっとした体つきに、さらさらとしている黒い髪。
瞳は吸い込まれそうなくらい、強くしっかりしていて。
何もかも、完璧って感じだった。
「おい、聞こえてるのかよ。」
「え?あっ、はい。」
「っち。早くそこをどけ。」
えっと、今舌打ちした??
「早くしろ。邪魔。」
「なっ!?」
何、こいつ!?
確かに邪魔だったけど、その言い方はないでしょ?!
仕方なく、本当に仕方なく自動販売機の前を退いた私。
そのムカつく男は、すぐに飲み物を選びピッとボタンを押した。
はぁ・・・。顔はいいのに・・・。性格悪くない・・・?
ぼーと自動販売機から出た飲み物をとるその男を見ながら、少し同情した。
「悪くて結構。つか、見るな。うざいから。」
「はい???」
What!?
いきなり失礼な事言われたから思わず、得意でもない英語がでてきた。
だって、うざいって。

