「はぁ・・・。」
本日、何度目か分からないぐらいのため息。
って、本日じゃなくて最近な気もする。
「沙那〜。ため息多すぎ〜。」
能天気な声の由香里がなおのこと頭にくるわ・・・。
あの後急いで仕事場に戻り、今の現状にいたる。
「ため息多いぐらいで、文句言わないでよ。」
「だって、今日飲み会あるんだよ〜!!それを沙那に教えてあげようと思ったのにぃ!」
少し頬を膨らませながら怒っている由香里。
「飲み会??」
「うん!!会社全体で行うパーティーみたいなもの!」
会社全体か・・・。かなりの人数ね・・・。
「朝、沙那居なかったから教えてあげたのになー。」
まぁ。色々とあってそれどころじゃなかったし。
思っても口にしないけどね。
口にしたら一生の恥だ。
「あ、ありがとね?」
お礼を言ったら、機嫌を直したのか笑顔に戻る由香里。
「いっぱい飲もうねー!!」
「うん!!」
つられて、笑顔になってしまう私って・・・。
まぁ、気分転換になるかな?
いっぱい飲んで、嫌な事忘れたいしね!!
なんて、飲む事一色な私達って色気ないなー。
まぁ、どーせBですから!!
うん。自分で言ってて悲しくなってきた。
と、複雑ながらも飲み会の事を楽しみにして仕事に集中した。

