震えがとまらない。
 これは本当に……

『地球は全滅します……』
『しばらくお待ち下さい』
『隕石が……』
『冷静に対処をして……』

 さらに大きくなるヘリの爆音の合間を縫うようにテレビの声が鮮明に耳に入った。

『あと二十四時間しか残されていません!』

 ヘリの編隊が低い高度で真上を通過し、その風圧でカーテンが舞い上がる。
 
「嘘だあっ!」

 俺はそれを見上げながら叫んだ。


 憂鬱な一日となる予感……それがこんな形で当たることになろうとは夢にも思っていなかった。



 あと二十四時間――