ここに来るまでも何度も同じような光景を目にしてきた。そのたびに火が点いたような怒りと体の力がすべて抜けていくような虚しさが交錯する。

(お前らそれで良いのか? 最後の望みがそれなのか?)

 俺より長く生きてきただろう。たくさんの人と繋がりを持っただろう。悲しみも乗り越えただろう。幸せも噛み締めただろう……

(……その背負ってきた人生の最後があれか?)

 女はすぐに捕まった。

 途端に男たちは群がり、その服に手をかけると、途端に目を背けたくなる狂乱の宴が幕を開けた。

 男たちはそれぞれ武装しており、物騒なことこの上ない。三人が猟銃を持ち、他に鎌や鉄の棒が目に入る。