(諦めないで……か)
コイツはいつ落としても良いかな、と腕の中の少女と見比べてみた。少女は「ん?」という表情を俺に返すと、なぜか嬉しそうにえくぼを作った。
目的のコンビニはすぐに見つかり、包帯を物色すると傷の手当てをした。
「さて、俺はもう行かなきゃならない。お前はどうする?」
少女は信じられないと言うような表情を見せて喚きたてた。
「えーっ、置いてく気? 信じらんない! 歩けないのよ、あんた鬼? こんなとこで独りで死ねって言うの?」
「俺にも事情があってな……」
「犯されてボロボロになって死ぬんだあたしー! 見捨てられて寂しく死ねばいいんだ!」
今度は大声で泣き始めた。
「わかった、わかったよ。連れてくから」
「ホント!」
すぐ少女が嬉しそうな顔を向けた。
(泣いてねえじゃん……)
コイツはいつ落としても良いかな、と腕の中の少女と見比べてみた。少女は「ん?」という表情を俺に返すと、なぜか嬉しそうにえくぼを作った。
目的のコンビニはすぐに見つかり、包帯を物色すると傷の手当てをした。
「さて、俺はもう行かなきゃならない。お前はどうする?」
少女は信じられないと言うような表情を見せて喚きたてた。
「えーっ、置いてく気? 信じらんない! 歩けないのよ、あんた鬼? こんなとこで独りで死ねって言うの?」
「俺にも事情があってな……」
「犯されてボロボロになって死ぬんだあたしー! 見捨てられて寂しく死ねばいいんだ!」
今度は大声で泣き始めた。
「わかった、わかったよ。連れてくから」
「ホント!」
すぐ少女が嬉しそうな顔を向けた。
(泣いてねえじゃん……)



