地球最後の24時間

「ちょっと……まさか」

「仕方ねえだろ」

「いやあ! 汚い」

「じゃあどうしろってんだ!」

「この先にコンビニあるよ」

「先に言え!」

 仕方なく少女を抱きかかえた。

「あー、お姫様だっこ♪」

(ふざけんじゃねえよ)

 少女の体は軽かった。生意気な口をきいていていても、まだ子どもであることを実感させる。


 そういや、こうやって亜紀を抱いて歩いたことがあった──