両手が俺の首に伸びた。突然目の前が青白く染まり呼吸が止まる。
頭が爆発しそうだ。
(死ねるか……)
右手に軽い衝撃が走り、それと共に乾いた銃声が狭い車内に反響した。同時に俺の首を絞めていた手から力が抜ける。
「なんてこと……しやがる……」
「そりゃこっちの台詞だよ」
俺の手には自衛隊員の手を離れた拳銃が握られていた。
発射したあとの硝煙の匂いが鼻を突く。目を剥いたまま力を失った男を押し退けると、気絶した少女の姿を見つけた。
「おい、大丈夫か?」
頬を叩くと、薄目が開かれた。
「しっかりしろ! 逃げるぞ」
割れたサイドウィンドウから身を潜らせて外に抜け出し、少女の手を掴み引っ張り出す。
その時、少女の叫び声が上がった。
「足、誰か掴んでる!」
もみ合った自衛隊員だ。まだ死んではいなかったようだ。
頭が爆発しそうだ。
(死ねるか……)
右手に軽い衝撃が走り、それと共に乾いた銃声が狭い車内に反響した。同時に俺の首を絞めていた手から力が抜ける。
「なんてこと……しやがる……」
「そりゃこっちの台詞だよ」
俺の手には自衛隊員の手を離れた拳銃が握られていた。
発射したあとの硝煙の匂いが鼻を突く。目を剥いたまま力を失った男を押し退けると、気絶した少女の姿を見つけた。
「おい、大丈夫か?」
頬を叩くと、薄目が開かれた。
「しっかりしろ! 逃げるぞ」
割れたサイドウィンドウから身を潜らせて外に抜け出し、少女の手を掴み引っ張り出す。
その時、少女の叫び声が上がった。
「足、誰か掴んでる!」
もみ合った自衛隊員だ。まだ死んではいなかったようだ。



