男爵ランゲは、舞踏会を催した。

葡萄酒の杯を掲げると、煽る。
筋骨隆々の逞しい男たちが給仕をする。
ランプの灯りに照らされた肉体が乱舞する。
ランゲは、特別に誂えた衣装を纏い、舞う。
無論、磨き込まれた亀頭は露出し黒真珠の如き光沢を放つ。
激しい踊りに、汗が流れ香水と入り雑じり妖艶な雰囲気。

ランゲは、堪能するとバルコンへ出た。

夜風に当たり、上気した身体を休ませる。
夜目になると、満天の星空なり。

ランゲは、独り佇む青年を見つけた。
まるで、星空から流れ星で降り立ったような神々しさと儚さを併せ持った青年だった。
透き通る白い肌が、漆黒の装束に映える。
ランゲは、珍しく緊張した。
しかし、全身の筋肉と共に逸物も激しく硬くなるのだった。

「貴殿は、舞わぬのか?」

「私は、舞いは苦手で。星空を愛でておりました。」

「……全智をもっても、神の与えた美しさには敵わぬのか。この星空と貴殿の横顔に。」

「男爵殿下こそ神から与えられた美しさでしょう?」

「ハハハ、貴殿には敵わぬ。」

ランゲは、一気に青年を抱き寄せる。