止めようとする裕介を無視して、あたしは走り出した。


学校の方角は大体わかってる。

学校に着いたら、保健室に行こう。

裕介とは会いたくない。


走っているうちに、自然と涙が出てきた。


なんで、父さんと母さんはいないの?


そんな疑問まで浮かんできた。