「ごめんなさいね。それは出来ないの。ある事情があって、お坊ちゃまが禁止なさってるのよ。」

ざんねん。でも仕方ないか。

「じゃあ清さん。ありがとうございました。これからもいろいろお世話になると思いますんで、よろしくお願いします。」

「じゃあ、がんばってね。なんかあったら呼んでちょうだい。」

そういって、清さんは出ていった。



なんだか死んだ母さんを思い出す人だったなぁ。

そう思いながら、マニュアルを読んでその日1日を過ごした。