さっきまで家の近くだと思ったのに、もう空港に着いちゃった。


運転手さんがスーツケースとかを降ろしてくれるのを見て、なんだか寂しくなってきた。


「…裕介。」

ポソリとそうつぶやいただけなのに、あたしの不安を感じ取ってくれたのか、裕介は抱きせてくれた。


「ぜってぇ大丈夫だから。安心してろって。」

そう言ってくれた。


ふっと見上げた裕介は、とっても優しい目をしていた。