メイドなあたしとイジワルご主人様。

っていったら、楓はそっぽを向いてしまった。

「おい、楓?」

今度は一体どうしたんだか。うちのお嬢様は。

そう聞くと、小声で返事が返ってきた。


「そんなに気ぃ使わないでよぉ。…ぐすっ。裕介のバカぁ。…グスン。嫌い。」


あ゛?コイツ、今なんつった?

「オイ。楓、何言ってんだ。俺の事、キライだと?」


ものっすごい低い声でいいながら、楓の前に回りこんだ。