メイドなあたしとイジワルご主人様。

あたしと裕介は下駄をポクポク鳴らしながら、家の裏口から出た。

そこからでて、ちょっと行けば住宅街があって、そのあたりに小さな神社があるから。


「ねぇ、裕介。あとどのくらいなの?」

ちなみにあたしは行ったことがないから、どこなのかまったくわからない。

「もうすぐだって。」


寒いから、早く帰りたいんだよねぇ。

でも、繋いだ手のひらだけはあったかい。


あたしが裕介に聞いてから、しばらく歩いて、右に曲がったら、小さな神社が見えた。