メイドなあたしとイジワルご主人様。

チラッと見えた裕介の顔が不機嫌そうだったのは…

悪いけどムシ!


「ねぇ、美紗さん。あたし達、別れたの。だから、自分のパートナーをシャッフルしない?」


文化祭ほかに回る人いないの。

みたいな感じをこめて。

「え、本当!?裕くんと楓さん、別れたの?じゃあ、裕くん、あたしと婚約しない?」

はぁ!?何ですぐそうなるわけ?


「あー。悪い。婚約解消はまだしてねぇんだ。もうちょっと待っててくれねぇ?」


そう言うと、美紗は笑顔で頷いた。