メイドなあたしとイジワルご主人様。

『まぁ、なんと勇敢な方。ありがとうございます。私を起こしてくださって。』


あたしは空いたほうの手をほっぺに当てる。

『わたしはあなたに恋に落ちてしまったようだ。どうか、僕と結婚してくれ。』


あたしは目に涙を浮かべてにっこり笑った。

まるで、裕介にプロポーズされたみたい。


『えぇ、私もあなたに恋に落ちてしまいました。よろしくお願いします。』

といって、裕介にくっついた。