メイドなあたしとイジワルご主人様。

苦しいし。

そう思ったとき、やっと離れてくれた。

あーもうっ!

しょうがないから続けるけど。

『あら、あなたは…どなた?』


そう言って、あたしが起き上がると、裕介が手を握った。


『わたしは隣の国の王子です。美しい姫がいると聞き、こちらまでやってまいりました。』

それを聞きながら、あたしと裕介は立ち上がる。