「えー。聖斗が楓さんもらうなら、私は裕くんをもらうね。」


ちょ、待ってよ。

訳わかんないから。

「裕介。もらわれたらぶっ殺す。」

見上げた裕介も、強いまなざしをしていた。


「楓。奪われても、奪い返してやる。奪われる気はないけど。」


あたし達はしっかり手を繋ぎながら、美紗と聖斗に宣戦布告をした。