メイドなあたしとイジワルご主人様。

「楓、俺、一緒に出たかった。ま、同じ組だから一応いいけど。」

そんなこと言ったって、一緒には出たかったな。

「うん。あたしも。だから、来年こそ絶対一緒に出てね。
じゃなきゃ婚約解消しちゃうかも。」

心の中で舌出してちょっと困らせちゃお。


って思ったのは甘かった。


「ふーん。俺にそんなこと言うんだ。へぇ。楓も言うようになったな。」

やばっ。って思ったときには、裕介の腕の中にいた。