ぎゅっとして

「それで、俺が別れようって言ったら急に怒り出してさ。蹴飛ばされたんだぜ」


「酷すぎ!」


「サイテー!」


女達の視線が突き刺さる。


回りも、みんなあたしを非難するような目で見てる。


言い返さなきゃ。


そうじゃないって。


そんなのは嘘だって。


でも、声が出ない。


喉まで出かかってるのに、どうしても声にすることができなかった。


その時、トレーにランチと2人分の飲み物を乗せた慧がやって来た。