ぎゅっとして

「どうして、あんなこと言ったの?」


裏庭に行くと、あたしは藤村にまたそう聞いた。


藤村は肩を竦め、相変わらずニヤニヤしながらあたしを見た。


「そりゃ、優衣ちゃんに気付いて欲しくてさ」


「何に?」


「俺の気持ちに。慧くんの名前を出したのは、もっと俺のほうを見て欲しくてさ」


なんとなく、藤村の言いたいことが見えてきて、あたしは溜息をついた。


「藤村君・・・・・悪いけど、あたし・・・・・」


「優衣ちゃん」


突然、藤村があたしの腕を掴んだ。


「ちょっと・・・・・」


「俺、優衣ちゃんが好きなんだ」