ぎゅっとして

「慧、ありがとう」


あたしがにっこりと笑って言うと、慧はちょっと照れたように目を逸らした。


頬が微かに沿ってるように見えたのは、気のせい・・・・・?



「そう言えば、慧はなんであそこにいたの?」


カフェテリアへと戻る途中、ふと不思議に思って聞いてみた。


「カフェテリアに行ったらお前の友達・・・・・なんてったっけ?あの、相馬の彼女」


「美玖のこと?いい加減名前覚えてよ」


「無理。俺、興味のあることしか覚えないから」


さらりと言われた言葉に、また胸が高鳴る。


―――それじゃあ、あたしには興味があるの?


聞きたくても聞けない。


そんなジレンマにこないだから悩まされてる。


あたしは慧にとってどのくらいの位置にいるんだろう。


ただの友達じゃない、特別な存在になれる可能性はあるのかな・・・・・